「免疫とその制御技術」のセミナーを受講して。

九州大学工学研究院応用化学部門教授の片山 佳樹(かたやま よしき)先生の「免疫とその制御技術」のオンライン講義をOpen Learning, Japanで受講しています。

私は元々応用化学科で有機合成を専攻していましたが、会社で体外診断薬の開発で抗体を扱うことがあり、抗体に興味がありました。

その後、医療機器(アフェレシスデバイス)の開発に携わる中で、人体におけるタンパク質の働き(シグナルを送り炎症を引き起こす等)について知識が必要な場面がありました。

これらの生物学的学問に興味はありながらも中々勉強することもできずいましたが、たまたまOpen Learning, Japanからのメールで本講座のことを知り良い機会だと思い受講しました。(無料だということも後押しして)

いやー、とても面白いです。

現代社会の都市型生活スタイルにより、異物と接触する機会が減ることでアレルギー体質が増加しているみたいなのですが、その根拠として関連タンパク質同士の相互作用(抑制しあうなど)によるバランスが関係しているとのことで、なるほど、と思わずにいられない。

特にコロナ後の社会で更に清潔な空間を生み出している時代に幼少期を過ごしている今の子供たちは免疫バランスを取ることに身体が慣れておらず、難治性疾患が増加する恐れがあるようです。

保育園・幼稚園くらいの小さい子供は土遊びなど外で遊ぶことで、様々な菌との接触機会を増やすことは本当に大事なことなのかもしれない。

親としては汚れること等を気にかけて外・自然の中で遊ばせることに心理的ハードルを感じることもあるかもしれないが、子供に取っては非常に重要なことだなと。うちはもう遅いかもしれないなぁ。。。

・・・できることなら、日本に戻ったら片山教授の下で研究をしてみたい。生活スタイルを変えるのは難しそうなので、予防摂取みたいな形で幼少期の子供の免疫バランスを整えるために細菌・寄生虫・ウイルスの切片を入れたりするのがいいのだろうか。

「若い世代のためにできること」「自分が興味を持てること」「やりがいがありそう」私が仕事に求める要素が詰まった内容なのではないだろうか。

そのために今香港で出来ることを頑張ろう。

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