「ブルーピリオド(山口つばさ先生)」は、社会人におすすめ!?

ブルーピリオド1巻表紙
ブルーピリオド1巻表紙 主人公・矢口八虎

 このマンガがすごい!2019オトコ編第4位に」選ばれた「ブルーピリオド」。金髪ピアスの高校生「矢口八虎」が絵を描くことに目覚め、藝大を目指す受験ハック漫画。八虎は夜な夜な悪友たちと渋谷で遊んでいるが、実は真面目で勉強をかかさず学年4位の成績。人付き合いも勉強もノルマをクリアする感覚で、”生きている”という実感に欠く生活を送っている自分に感づいてもいた。そんなときに高校の美術の先生に言われたことに引っ掛かりを感じる。

矢口さんは周りに少し気を遣いすぎるところがあるように見えます

世間的な価値じゃなくて 君にとって価値があるものが知りたいんです

美術は自分に素直な人ほど強い

ブルーピリオド1巻 美術の先生のセリフ

 私が会社で仕事をしているときにも、同じようなことを思うことがある。若手は先輩に、中堅社員は上司に、上司はさらに偉い人に、気を遣いすぎなのではないかと。あなたが本当にやりたい仕事はこれなのですか?あなたにとって価値のある仕事なのですか?と。そう思うようになってから私は自分がやりたいこと(価値あること)を仕事の中でやるにはどうすればいいか考えるようになった。

 一旦、ブルーピリオドの場面に話を戻す。美術の授業での「私の好きな風景」という課題に対し、八虎は「早朝の”青い”渋谷」を描く。そのとき八虎は初めて思う。

好きなものを好きっていうのって

怖いんだな・・・

ブルーピリオド1巻 八虎

 実際は青くない渋谷を、八虎が好きだと思う青い渋谷を描いたことで、八虎は”初めて人と会話ができた”と感じる。本音をさらけ出すのは怖いことだけど、感情が起伏する。そこから、絵を描くことに興味が出て、美大を目指すようになってからの八虎の行動力には驚嘆する。美術部に途中入部し、夏休みは1日1枚デッサンを行い、自らの貯金で予備校にも通う。自分が高校生の時には、こんな行動力は全然なかった。

 また私の話に戻るが、1年前に仕事で新規ビジネスアイデアを提案した。そのとき、八虎と同じ気持ちになったことを今でも覚えている。自分のアイデアが誰にも評価されなかったらどうしよう。自分の中ではいいアイデアだと思うし、他の人は思いつかない独自性があるはず。けど、他の人が思いつかないということは求められていないアイデアなのかもしれない・・・。このように、自分の想いをさらけ出すということはすごく怖い。この怖さを感じたことがある人はもしかしたら、少数かもしれない。少しでも多くの社会人に、気持ちをさらけ出す力が、考えが広まると、もう少し世界がよくなるのではないかと常々感じる。

 周囲の人達・立場が上の人達に同調し、流されて時間だけが過ぎていく。自分のやりたいことや好きなことがない・見つからない。けど、自分の人生これでいいのかと自問自答をしている社会人のみなさん。

 そんな人はブルーピリオドを読んで、八虎に感化されることをおすすめしたい。
そして明日から八虎の10分の1でもいいので行動力を発揮し、1日10分でもいいので、自分の想う理想に向けて行動してはいかがでしょうか。仕事でも趣味でも、今より”生きている”と思える日々になるのではないかと思います。

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